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ハートファーム
不登校や登校しぶりなど、
子育てに困っていませんか・・・?
子どもの悩みを語り合う会
ハート
ファーム
協賛会員の紹介
・寺澤むつみ 《ファシリテーター》(中学養護教員)
・阿部美紀(精神科医)
・上森茜
・小熊朝子(元看護師)
・川本浩子(柏崎市二葉幼稚園・やまざくら保育園園長)
・九里悠禅(曹洞宗花栄寺住職)
・笹川悠(不登校経験者)
・笹川陽介(NPO法人あそびそだち iLabo理事長)
・重野正毅
・田中文建(小学校教員)
・山田夢希(小学 校教員)
・多門敬子(臨床心理士・公認心理師)
・土田優子(特別支援学校教員)
・畠山寛子(デザイナー、アートワークセラピスト)
・中村昭宏(小学校教諭)
・松本大(並木学院高等学校柏崎学習センター長 大凛塾 塾長)
・羽鳥真紀(保育士)
・矢川範子(美容室 ラヴィ代表)
・松崎裕太(新潟県教職員組合柏崎刈羽支部書記長)
開催情報
日時 :毎月 第2土曜日 14:00~16:00(予定)
会場 :比角コミュニティーセンター 2F 和室
◯途中参加や退出も自由です。ご都合のよい時間帯にお越しください。特に参加申し込みはありません。
安心してご参加いただくために・・・
Q.
この会はどうやって始まったのですか?
A.
不登校のお子さんをもつ保護者の方の中には、つらい思いを誰にも聞いてもらえず、1人で悩み、苦しんでいる方がたくさんいます。そういう方々にとって少しでもよい機会になればと思い、小中学校の教職組合員が有志で始めた会です。現在20年ほど続いています。
Q.
どのような方が参加していますか?
A.
お子さんが不登校や登校しぶりをされている保護者の方、以前不登校で悩まれていた保護者の方、ご自身が不登校を経験した方、柏崎刈羽市内の教職員などです。
【事務局】
TEL :
0257-23-2862
E-mail :
bunkyo@sweet.ocn.ne.jp
このほかにもご不明な点があれば、事務局まで遠慮なくご連絡ください。
開催情報
日時 :毎月 第2土曜日 14:00~16:00(予定)
会場 :比角コミュニティーセンター 2F 和室
◯途中参加や退出も自由です。ご都合のよい時間帯にお越しください。特に参加申し込みはありません。
安心してご参加いただくために・・・
Q.
この会はどうやって始まったのですか?
A.
不登校のお子さんをもつ保護者の方の中には、つらい思いを誰にも聞いてもらえず、1人で悩み、苦しんでいる方がたくさんいます。そういう方々にとって少しでもよい機会になればと思い、小中学校の教職組合員が有志で始めた会です。現在20年ほど続いています。
Q.
どのような方が参加していますか?
A.
お子さんが不登校や登校しぶりをされている保護者の方、以前不登校で悩まれていた保護者の方、ご自身が不登校を経験した方、柏崎刈羽市内の教職員などです。
【事務局】
TEL :
0257-23-2862
E-mail :
bunkyo@sweet.ocn.ne.jp
このほかにもご不明な点があれば、事務局まで遠慮なくご連絡ください。
活動概要
1.企画の概要
・不登校という同じ悩みを持つ保護者同士が、支え合い語れる場が定期的に
開催されることで、精神的な負担軽減を図り、家庭教育の中核をなす
保護者自身の課題解決に向けた意欲を醸成したい。ここでは、有効に機能する
その「場」作りを推進したいと考える。
2.具体的な内容
・不登校傾向を抱えた保護者の居場所をつくり、
定期的にセルフヘルプグループを開催する。
◯活動目的と内容
・共有体験者同士のピアサポート活動(ヒントをもらう・受容体験・労いの場)
・心の安定を図り元気になれる場所づくり(オープンダイアローグ)
・保護者の学習会(子どもに関わっている人たちから話題提供をしてもらう)
3.得られる効果・メリット
・柏崎市内の不登校、不登校傾向の児童生徒数を削減できる可能性がある。
・家庭をサポートすることで子どもの
コンフォートゾーン(安心・安全)が確立できる。
・コンフォートゾーンが確立することで、子どもたちも安心して
一歩踏み出す動機づけになる。
・共有体験者同士なので安心感が構築される。
・本心が話せることで受容感が高まり、当事者が元気になれる。
・定期的に開催することで計画が立てやすく参加者の安心感につながる。
・色々な人と関わることで情報も増え、気持ちが楽になり元気になれる。
12月の様子
[第25回]
参加者さん:17名
アイスブレークでジャンケンして勝ったら進化
(蟻→アヒル→猿→人間→あがり)していきます。負けるとはじめの蟻に戻ります。
なかなか進化できずに地べたをはい続ける方も…その後体験ワークを行いました。
目をつぶり耳だけの情報で聞き取り作業をします。
①少ない情報 ②細かな情報 ③口での情報はなしで
目での情報で指示されたことをやりました。様々な気づきがもてました。
その後恒例のフリートークを実施しました。
参加者さんのお声
◯進化じゃんけんとっても楽しかったです。
みんな童心に帰りあはは🤣おほほ🤭なかなか人間にならなくて〜(参加4回目以上の方)
◯進化じゃんけんで心もほぐれ、和気あいあいとなった。その後、目をつぶって
指示を聞きながら作業しました。はじめは簡単な指示、続いて少し複雑な指示、
そして目で見ての指示。うーん考えさせられました。耳だけの情報は自分の解釈でやって
しまうので、なかなか相手の言っている指示が飲み込めなくて難しかったです。
また、指示をたくさん出されるとまたまた混乱して、かえって難しくなりました。
伝えるって難しいですね。目で見てやっても、指示がないとこれも見ないよりは
良いですが、でも戸惑いますね。話を伝える、相手の気持ちを聞くということは、
なかなか難しいものだと思いました。(参加4回目以上の方)
11月の様子
[第24回]
参加者さん:17名
≪27歳の息子さん、24歳の娘さんの
二人のお子さんが不登校体験をお持ちの、矢代さんから
話題提供をしていただきました
≫
娘は小学校時から登校がなかなかできなかった。乾癬の病があり、
医者通いで過ごしていた。小学4年生くらいから学校にいけるかもと思っていたが、
子供の方には行くという選択肢はなかった。
学校に行くかどうするのかを話し合うことも難しい日々だった。毎日学校を
休む連絡をすることもストレスだった、娘が学校に行かないことで、他の元気な
子供たちを見ることも辛く、見えないトンネルの中に入ったような日々だった。
その頃、「こどもの悩みを語る会」を紹介してもらい(ハートファームの全身)
不登校の親の会に行くようになる。
自分を責め続けていたなと今振り返ると思う。
この会に参加することによって考え方が変わっていったが、「学校に行かない」選択を
することには凄く時間がかかった。小学校の部活動は行きたいというので週1で行くことは
できていたので、本人に葛藤もあったが、母としては「学校に行かせたい」という
思いがあった。娘に無言のメッセージを伝えていたようにも思う。修学旅行には先生たち、
部活動の仲間たちの協力で参加することはできた。親にとっては必死な小学生生活だった。
中学生になり頑張って通学するようになり1人で通いだし、時には送迎をしながら
通っていた矢先に兄の方が学校に行けなくなる。体調を崩したことキッカケで
中2の夏休みから息子が不登校になる。だんだんとネット依存、昼夜逆転になりうまく
関わることが難しくなっていった。三年生になってからは引きこもりも強く家族と一緒に
食事をすることも難しかった。担任の先生も土壇場になるまで待ってみたらどうかと
アドバイスがあったり、寺澤先生からも本人が落ちるところまで落ちないと上がらないと
言われ、親が学校に行かせたい思いを本人に向けても子供が同じ思いでなければ受験は
難しい状態だった。
息子は私の実家がある秋田の高校に進学を希望し県外から離れる選択をした。
卒業後は就職も決まらず引きこもりがちになり色々あったが、
「パソコンの仕事がしたい」と資格を取るために就活を初めて次のステップに進んでいる。
学校が終わってもまだ色んなことがあるが、今改めて考えると
「自分の思いが強すぎて子供の気持ちに寄り添うことが重要だった」と思う。
「考えを押し付けないこと」も大切だなと感じている。大人になってから子供の時の
話をしてくれ、自分を俯瞰してみれたりする。
今は「口うるさく言わずに見守る」ことを心がけている。
成人しているがこれからどうなるかわからないがこれからも寄り添って行きたい。
お話し後「探してビンゴ」をやりグループを作って、
いつものようにフリートークをしました。
参加者さんのお声
○子どものことはもちろん、自分のことなどを語る機会をいただけて、家庭とも学校とも
違う環境で語り合える素敵な場所だと思います!様々な親御さんの体験やその時の気持ちを
聞くことで、自分のことも客観視できると思いました!
子どものこと、育児、学校のことではなく、自分に矢印が向かうお題
「死ぬまでにやりたいこと」で、自分の人生を意識して、日常から離れてお話ができ
る機会も素敵だと思いました。
参加者の方々もとっても素敵な人たちで、またお会いするのが楽しみです。
どうもありがとうございました😊(初めて参加され方)
○普段の気持ちや生活を人に話すことで、自分自身が今、どんなふうに考えたり、
受け止めたりしているのかを振り返ることができます。また、そんなやりとりの中で、
今の自分の気持ちにも気づかされることがあります。1人で悩まず、
声に出せるようになって、らくになったなぁと感じています。(参加4回目以上の方)
○子どもさんが不登校になった時、他の元気な子どもを見るのも辛いと言われた言葉を
お聞きして、当事者のみならず親も一緒に葛藤する事を、改めて思いました。
自分の事ならなんとかなるし、なんとかできるけど、子どもの代わりに何かできるわけでは
ない。当たり前の事を再確認しました。『見守る』とても難儀な事です。
〈わかりあえる仲間〉がいるこの場所は本当にコンポートゾーンだと思います。
(参4回目以上の方)
○今日はたくさん有意義な話ができてとても良い時間でした。以前、
お子さんが不登校時にも聞いていたので懐かしくもあり声をかけていただけて
嬉しかったです。ありがとうございました。(参加4回目以上の方)
10月の様子
[第23回]
参加者さん:22名
≪柏崎市 子どもの発達支援課長
小林東様からミニ講話を していただきました≫
≪自己紹介≫
出身は新潟市。はじめての職場は厚生病院で初の臨床心理士。その後、教育委員会のカウンセラー(発達障害という概念のない時代も)を経て、今は元気館の児童発達支援にも携わっている。子どもの発達支援、親、子どもの支援をされてきました。
1. 親子関係で大切にしたい5つのこと
・「親」の文字の意味
親っていう字は木の上に立って見る。子どもが
巣立っていく様子をハラハラしながら
見守る。それが難しい世の中になっている。
誘惑、危険等親御さんが望んでいない方へ
子どもが行ってしまうご時世。
親という文字の意味を今一度噛み締めてほしい。
・父性と母性の両輪
色んな形の親子がある。親子関係に失敗している例もたくさんあれば、全うな
親子関係もある。子どもの健全な心の育成に繋がる母性と父性はバランスが大切。
父性とはひと言で言うと
【切る】
。線引きをする。縁、甘えなどを切る。
一方で母性とは
【包む】
。その子を包み込む。母性が強すぎると自分の手元に置いて
抱き抱えてしまう。
【愛着】
とは子どもがくっついて安心する心の状態。
肌身離さず安心するところから、離れても大丈夫か確認しながら探索をはじめる。
母という港に寄港しながら子どもは旅をしていく。安心感の輪。母が子どもの
サインが分からずに無視し、自分のことで精一杯の場合、子どもは安心して
旅立てない。父性と母性は、実在のお父さんお母さんが担わなくてもよい。
代わりのひとがいればよいし1人2役でもよい。
・「自立」と「自律」
【自立】
子どもが自分の足で立つ、それに少しだけ手を貸す。子どもが
出来そうなものはやらせる。失敗するかもしれないがやらせてみる
(トライ&エラー)。楽観視することも大切。怪我をしたり警察にお世話になったり
しなければいいやと離れて見守ることは自立を促す上で大切。適度に成功体験を
積ませる。子どもがやろうとすることにお膳立てをし、子に華を持たす。
水面下で親が努力する。
【自律】
感情の自己調節。
自分の中で自分のルールを守り感情を安定させるのが自律。
・ソシャルスキルよりもライフスキル
病院、施設などでもソシャルスキルを教えているが、ライフスキルの方が
重要になってきている。ライフスキルを親御さんが教えていくことが大切だと思う。
事件等に巻き込まれないように分別がつけられるように、自分の身を守るために
教える。他にも、余暇を豊かに過ごすこと、普段のストレス発散が
うまくできることなどがライフスキル。
・援助希求力
周りの人に頼る、発信する、行動する。自分が困っているときに自分だけで
どうにかするのではなく。周りの人に発信するスキルが重要。親はどう教えれば
いいのか→困ったことがあったらお母さんに言いなさいとよく言われるが、
子どもにもプライドがあるので本心を言えない場合も多くある。
親自身も困り事があった時に人に助けを求める行動を子どもに見せる。
親が子どもの前でダメな部分を時には見せる。
支援機関、支援者と仲良くしている姿を子どもに見せるのもよい。
2. 不登校巡るわたくしの考え
・「不登校の我が子」× 「わが子の不登校問題」〇
過去に担当した不登校に関する相談件数は500件ほど。発達障害は1000件を超える。
1 人1人の子どもに経過があるから一括りにできないが、実際は一括りにされている。
不登校とは現象であって対策することは難しい。対応策については、共通項が
あってシェアするのはとても良いが、我が子と他の家の子を比べないことが大切。
個別の解決の道を生み出していくしかない。ここへ通えば治るなどの考えはやめた方が
いい。我が家なりの工夫、取り組み、家族の見直しをするのはとても大切。学校教育の
制度機能が破綻している。30人の心のケアなど出来ない制度が現実の今の学校現場。
・共通の性格気質は「人一倍優しい」
親御さんへの気配り、兄弟想い、両親想いの優しい子が多い。一方、集団に弱い、
団結が苦手、繊細な子。優しさを認められて優しさが発揮できる場所があれば不登校に
はならないが、優しさや繊細さがマイナスに評価されれば不登校へ繋がってしまう。
個別性の気質を大切にしてくれる環境を求めて学校に変わってほしいと懇願するより、
その子に合う環境を探した方が早かったりする。
⦁ 学校に行く=幸せになる、は通用しない時代
令和の時代、学校へいくことが子どもの幸せではない。学歴を積むことが全てではない。
自分が幸せに感じることをやりながら暮らせるようになるのが大切。学校へ戻るのは
なんの為なのかもう一度考えてほしい。学歴だけを見ていてはダメで、本人がやりたい
ことを見つけさせて投資していくことも大切。どんな場が欲しいかの当事者の声を
どんどん出していってほしい。
3.(不登校の一要因としての)発達特性と発達支援の方針
不登校の子どもの60%くらいに発達特性がある。家ではできることが集団の中だと
出来ない等は、発達特性ゆえのことが多い。こだわりが強いお子さんは小さいうちに
工夫してアプローチし中和させることが大切。こだわりがそのまま強くなって
育っていくと難しい。こだわり故に回避する、苦手だからやめる、を続けると苦手は
いつまでも治らない。どこかで再チャレンジをしなければならない。少しずつでいいので
チャレンジしてみる。両親、支援者、チームでアプローチしていくことが重要。
学習の苦手さ、勉強から背を向けてしまう子には得意なチャンネルや補助ツール(媒体)を
使った学習を。対人関係の苦手さはネット(メール、SNS、サークルなど)などの
関係を作っていったってよい。気分変調、起立性調整障害など体の弱さは生活リズムを
立て直す。食事、運動、睡眠を見直す。
参加者さんのお声
○同じようなことで悩んでいる親がいるということを、ここに参加するといつも感じます。
また機会があったら来てみんなと話し合いたいなと思いました。ありがとうございました。
○親(大人)だって、自分の時間を大事にしたり、息抜きしたりできる心のゆとりを
もつことが大事だなと話しながら感じました。でも、我が子が苦しみや葛藤の渦中にいる
と、なかなかそういう時間をつくることも難しいし、自分のことを考える余裕すら
なくなります。だからこそ、まずは親が自分の気持ちを素直に、ただただ吐き出せる場所が
あることが必要なのだと思いました。東先生のお話に、不登校の子どもたちは
人一倍優しい子どもが多いと、子どもたちの良いところにもちゃんと目を向けて
話してくださり嬉しかったです。ありがとうございました。
○締め時に質問できる流れが他の方のお悩みや対応アドバイスも一緒に聞けるので
とても参考になりました。(小林東先生のお話を聞いて)安全な居場所、家庭でちゃんと
ご飯があるお風呂に入れる安心して眠れるそれだけ子どもに与えてください。
と言う言葉がスーッと入りました。深く物事を考えすぎて家庭の環境が悪くなりがち
ですが少し緩めること、協力してくれる人を探す話す、大切なことだと思いました。
○「親と言う漢字は木の上に立って見る」、本当にそうだなぁと思いました。
この見守り、難儀な作業だといつも思います。待つ事の大切さは頭では理解して
いるのですが、いざ我が子と向き合うと「う〜ん」となってしまう。
子どもとの向き合い方、難しいです。
○東先生のお話を聞いて、安全な居場所、家庭でちゃんとご飯があるお風呂に入れる
安心して眠れるそれだけ子どもに与えてください。と言う言葉がスーッと入りました。
深く物事を考えすぎて家庭の環境が悪くなりがちですが少し緩めること、
協力してくれる人を探す、話す、大切なことだと思いました。
○小林東先生と久しぶりにご挨拶ができて、嬉しかったです。皆さんのお話しと
小林先生のアンサーが、これからの参考になります。最後の皆さんの一言では、過去の
自分を振り返って、胸が熱くなりました。グループトークでは、いろいろな元気のもとが、
皆さんの生活に根付いていることがわかって、嬉しくなりました。いつも、参加すると
必ず発見と気付きがあって、心を軽くして帰ることができます。またお世話になります!
9月の様子
[第22回]
参加者さん:21名
今回は、同日に開催されオンライン配信された
「新潟県療育研究会第8回学術集会」を参加者の皆さんと視聴しました。
前半は「新潟県県央地域における不登校問題に対する学病連携」をテーマに、
県立吉田病院の実践が紹介されました。吉田病院の新田先生からは、これまでの
不登校支援の経験を通して、その時々の時代背景にあった支援の
ポイントあることが提起されました。例えば、2011年以降(東日本大震災発災以後)
は、「安心をキーワードにつながり続け信じて待つ」「まず保護者のエンパワメントから」
「子どもとの信頼回復に向けて思いを傾聴」などが示されました。一方で、今の
コロナ禍以降は、「不登校を休息の保障と学びの機会に」「発達特性を念頭に置いた
メンタライゼーション」「安心・のびのびの教育を共に目指す診療を」などが
示されました。また、実際に吉田病院に転学したことで、
状況が改善された事例等が紹介されました。
後半は、「新潟県における子どもの心の支援~柏崎地域の不登校対策から
見えてきたもの~」と題した基調講演とパネルディスカッションが行われました。
新潟病院西牧ドクターからは、「不登校の子どもたちは教育と医療の
両者の支援を待っている」としたうえで、病気のために教育が受けられていない
子どもたち、教育的視点からの対応がなされていない子どもたちに対して、
教育と医療が協働していく新たな小児医療(治療教育)を確立していきたい」と
語られました。そして、ご自身が受け持たれている患者さんの事例を通し、
「不登校に至るまでの経緯をストーリー化しながら、親が子どもの状態について
理解することで、親子での家庭生活が安定してくる。それが、子どもの不登校状態に
対して何らかの改善傾向につながっていく」と話されました。
続いて、柏崎市子どもの発達支援課の小林課長から、柏崎市で実際にとりくまれている支援対策について紹介がありました。特に、現在は子どもの発達支援課がハブ機能となり、各支援機関や医療機関、学校とを結びつけている点が強みであること、今後はICTやデジタル分野を取り入れた新たな形の子どもの心の支援も模索していることなどが提案されました。
(小林先生は来月10月のハート♡ファームで情報提供をしてくださいます)
次に学校教育課の吉田先生が、教育委員会の視点から現在の柏崎市内の
不登校にかかわる現状を報告されました。現在の傾向として、発達段階が上がるにつれ、
不登校になる児童生徒が増えていること、その要因の多くが
「学校生活に対してやる気が出ない」「生活リズムの不調」であることが報告されました。
ここからは、学年が上がるにつれ、学習面や友達関係で不安や心配を抱えるようになり、
前向きな気持ちをもてなくなる子どもたちの心の内が見て取れます。学校現場では、
適応指導教室の設置やスクールカウンセラーの配置等が進んでいるものの、
大勢の児童生徒が在籍する学級で個に応じた適切な対応が難しくなっている点、
教員の人手不足・業務過多によって時間的余裕がなく効果的な支援が
できていないことなどが課題として提起されました。
最後に、柏崎特別支援学校の土田先生から、「在籍を動かさない教育相談」
として運用が始まった「アドバンス」の実践紹介がありました。今の不登校の子どもたちは
「自信がない」様子が見られるそうです。「アドバンス」では、病弱特別支援学校として
多くの子どもたちを支えてきたツールやノウハウが生かされていることについて
言及され、「いかに子どもたちに自信を持たせるか」、「どのように学習を進めるか」
そのための「ハート♡ファームのような保護者のエンパワメントも重要である」と
結ばれました。今回はいつものように、参加者同士で語り合う場、
聞き合う場が取れませんでしたが、多くの学びを得る貴重な機会となったようです。
参加者さんのお声
○写真に撮ったスライド資料を、自分なりにパソコンに
打ち込んでいます。聞いている時とはまた違い、読みながら打ち込みをするので、
改めて今回の会議の内容の重さを実感しています。
○パネルディスカッションでは、柏崎がどれだけ支援が充実しているかを
実感できましたが、自分がこれだけの支援をうまく活用できていなかったな、と少し
悔やまれました。私のようなご両親が出ないよう、支援が必要な子をうまくすくい
上げてくれるシステムが充実するといいな、と思いました。
○特別支援学校のセンター的機能を活用しての取り組みなど、柏崎市は
先進地区だと思いました。まだまだ基盤づくりだと思いますが。今後民間の子ども
サポート場所やハートファームなどが横つながりで子供たちをサポートできる
体制ができると良いなぁと思います。更に柏崎市が大きなつながりになれることを
先導してほしいです。
8月の様子
[第21回]
参加者さん:21名
≪新潟病院不登校外来の医師である
西牧謙吾先生から 話題提供をしていただきました≫
不登校の原因は様々考えられる。戦後から不登校はある。
昭和20年ころから不登校の統計をとっている。経済的理由、病気、非行もある。
児童精神科で初めて外来にいわゆる不登校と認識したのは昭和30年代。日本が経済的に
伸びていた豊かな時代に落とし穴があった。いまの時代と似ているところがある。
特別支援学校の基礎は大正時代から作られる。親のいない子供など格差が多かった時代、
子供の成長を阻害することも多かった。非行少年の問題も。学校で勉強できる
子だけが学校に行くことができる。障害のある子は行く場所はなかった。
戦後の不登校は、学校に行きたくなくて不登校になるい今どきの原因と異なる。
昭和20〜30年代に増える 長期欠席、親の仕事を手伝う為、結核等の病気、非行少年。
今の文科省に関わる人たちは、1970年代の人。その人達が今の不登校対策を
考えているので、うまい政策などできない。色々な時代背景の中、不登校の子供がいる。
本人が頑張るのではなく、親御さんも頑張りすぎず肩の荷物を下ろしてほしい。
小学校、中学校の短いスパンの中で改善が生まれるものでないかもしれない。
複雑な背景の上に不登校ということが起きている。昨年度市内では、100人くらいの
不登校児童生徒がおり、半分以上診ていると思われる。40人ほどは回復傾向にある。
不登校の原因は長い時間積み重なったもので、簡単に克服できるものではないが、
学習の面は向上させられる。実は、学習空白の問題は大きい。外来で、親が変わると
子供が変わり、ほとんどの子どもが、勉強したいと言い出す。学習をどう支えるか
学校との関わりが必要だが、学校と通じ合えたのは一握りにすぎない。複数年にわたる
不登校児に学校は対応出来ていない。不登校前のテストを持参してもらい、
学習を一緒にやってみることもある。読めない子には、音読してやっている。
本が読めることは重要。音読すると内容把握できるケースが多い。すぐに学習障害と
言わず、本人と向き合い漢字が読めなくとも一つひとつ説明し確認しわからない問題を
解いていく。解けない子は前に戻ってわからないところからやる。本人がやる気に
なったそこからリカバリーはできる。保護者が頑張る必要はない、頑張りすぎている。
≪ほどほど頑張っていればいい≫
子供のアセスメント、リカバリー等すれば改善する話。
そこを何とかしないとならない。
自験例を一つお話ししたい。小学校三年生の男の子、大きな病気をし一日に10回ほど
てんかん発作を起こす子供だった。初めの主訴は、勉強ができない、学校にいけないなど、
目先のことが多かった。お母さんが心配なことをリストアップしてもらい、
外来で先生が全て説明することを継続した。時間をかけて子供をよく見ていると、
何年も経つと焦らなくなってゆく、お母さんが子どもの特性を理解し、問題点を区別できる
ようになると、余裕が持てるようになり、子供も落ち着いてくる。最終的に支援級から
中学3年から高等特別支援学校へ。いまは丸の内の会社でしっかり社会人をしている。
きちっと話をして目的を決めてゆっくり子供を見つめ、親も安心していく。
次は、今の外来での事例。アセスメントに基づき、家庭問題を優先して
解決してはと提案。それだけで、自分で問題解決し家庭環境を変えた親御さんもいる。
母親がエンパワーされ、子どもがかわった。学校も支えてくれた。
不登校は、人生早期に起きる社会不適応。不登校になった子どもや家族だけの問題では
なく、大なり小なりすべての子どものこころの中で起こっていること。もっと身近な問題と
して考えてほしい。対応にはトレーニングが必要、外来にいらしてほしい。
学校から紹介の上、病院に来て欲しい。
本来のびしろがあり成長する子供より、保護者をどう成長させるか、不登校を
経験した親御さんは地域にフィードバックしてほしい。経験を地域に拡散し、
いま困ってる子供たちに還元して欲しい。
参加者さんのお声
○不登校外来という専門的なお話しが聞けてとても勉強になりました。また次回もよろしくお願いします。
○幸せをテーマに話したとき、家族や自分の周りにいる人と共有できた時間が心に
残っていることが多いなぁと自分もそうですが、話を聞いていても感じました。人って
やっぱり、人との関わりが大事なのだと思いました。
ですが、苦しんでいる人(子どもも大人も)の心に寄り添い、頑張ろうというエネルギーを
たくわえられる場所や人は意外と少ない現実もあると思っています。なんとか踏ん張って、
一筋の光を求めて、声を出したり、行動に移したりしても…そこで否定的なことを
言われたり、正論をぶつけられたりしたら…余計に動けなくなってしまいますし、
苦しみも何倍にも膨れ上がります。現実を伝えること、道を正そうとしてくれることは
とてもありがたいことですが…そこに至るには何よりも、信頼関係やそこで話せる、
聞いてもらえるという安心感が必要です。そんなコミュニティが不登校で苦しむ子どもにも
親にもやっぱり大事だなと感じました。そんな場所であるハート♡ファームがあることに
今回も感謝です。
○親という漢字は、木の上に立って見ると教えてもらいました。本当にその通りだなと、
今日のお話しをお聞きして思いました。道を開き進んでいくのは、その子自身
なんですから、たとえ親であっても、代わりはできないのですね。ドンと構えて子どもを
見守ることがいつになったらできるか、考えさせられました。今回も良い気づきが
できました。ありがとうございました。
7月の様子
[第20回]
参加者さん:21名
≪元看護師で、お子さんが不登校経験者の
小熊さんから話題提供をしていただきました≫
自分の子育て経験をお話ししてくださいました。内容をお伝えします。
息子さんが2人、下の子が不登校でした。仕事をしながら子供と向き合ってきました。
小5の頃から腹痛を訴えるようになり(以前から時々そういうことがあった)。
看護師で三交代していたので子供に手紙を置いて仕事を続けていました。小学校はなんとか
行けていたのですが、中学校に入り5月頃から行き渋りが始まりました。外部に相談することもなかったです。とうとう2学期に入り行けなくなりました。
「なんで学校にいけないのか?みんなは行けるのに」と言う気持ちでいっぱいに
なりました。学校に行った、行かないで一喜一憂していましたし、子供目線で考えて
あげられなかったと思います。学校に行けない理由を問い詰めたこともありました。
息子は感情を表に出す子ではなく、「何が原因かわからなかったのでは?」とも思います。
「辛かったな」という気持ち、口論したりいろんなことがありました。無理やり車で
学校に連れて行ったこともありました。学校の先生がプリントを持ってきてくれたり、
友達とも会えていました。ひきこもるわけでもなく家族で食卓も囲み、
旅行も出来ていました。ただただ、学校に行けないという現実だったと思います。
家では、スマホがある時代でもなかったので、絵を描いたりスポーツ雑誌を読んだり
して過ごしていました。突然サッカーの合宿に行きたいと言い出したので、こんなすごい
ことはないと送り出しました。自分で手続きをして4泊5日、2日目くらいに
「体調が悪く迎えに来て」と電話がありましたが、最後までがんばって合宿を終えることが
出来ました。「こうやって行けたことがすごい!」と当時の担任の先生と喜んだことを
思い出しました。
高校は行きたいというので、知人に勉強を教えてもらい、自転車で通いながら勉強し
一年遅れで受験し合格しました。ですが、数ヶ月で不登校になり、定時制に
変えたのですが、それもダメで卒業できずにいました。「バイトしたい」と自分で見つけて
きて、お弁当持って働きだしました。バイクの免許を取り、「実はボクシングをやりたい」
と言ってきました。本人がやりたいように生きていければと承諾しました。
東京の寮付きのジムに入り、上京しました。バイトをしながら頑張っていたのですが
ボクシングを諦めました。知り合った女性と柏崎に戻りたいと言ってきたので、私達は
「来てもいいよ、でも私達は何もしてやれないよ、自分たちでやるんだよ」というような
ことを言いました。
結局彼女の故郷大阪に行きバイトしながら彼女の親と同居して結婚生活を始めました。
その後、アパートに出て暮らし、現在は新築したマイホームで生活しています。
自分に合った仕事につき、よく頑張ったと思います。学校に通っていたころは、学校に
行く、行かないで悩み続けていた。自分の気持ちを押し付けて申し訳なかったという
気持ちでいっぱいでしたが、本人は今、そのことを気にして生きてはいない。
「これでいいんだ」と見守ってきて普通に生活が出来るようになって、
よかったと思っています。
「みなさん大丈夫です。こどもにはちゃんと生きていく力はあります!!」
参加者さんのお声
◯今回も貴重なお話をお聞きして親の立ち回りひとつで子供の成長に大きく関わる
何かがあるなと再確認しました。否定しない勇気ってもの凄く大切なのだと不登校児側の
意見として感じました。ありがとうございました。
◯小熊さんの体験談が聞けて良かったです。子どものやりたいことを反対せずに
やらせたからこそ、穏やかな今があるんだろうなと思いました。親の思いを押し付けがちな
自分を反省です。
◯親という漢字は、木の上に立って見ると教えてもらいました。本当にその通りだなと、今日のお話しをお聞きして思いました。道を開き進んでいくのは、その子自身なんですから、たとえ親であっても、代わりはできないのですね。ドンと構えて子どもを見守ることがいつになったらできるか、考えさせられました。今回も良い気づきができました。ありがとうございました。
6月の様子
[第19回]
参加者さん:16名
≪ふれあいルーム指導員の柴野さんから
話題提供をしていただきました≫
【ふれあいルームの紹介】
不登校の小中高生が通う場所(旧市役所にある)カウンセリング・ふれあいルームの
2 つがある。毎日 4.5 人程度の利用人数。見学はいつでも大丈夫です。
【自分自身のこと】
今年で指導員 2 年目。月曜日から金曜日まで勤務。高校まで柏崎、優秀な兄がいて
自分のことを説明しなくても認知される環境だった。勉強、運動好きだったし出来た。
整理整頓、予定を立てる、約束の時間を守ることが苦手だった。大学に行ってから
兄と離れ人とのコミュニケーションが取れない、自動車教習が出来ない等、
自分に自信がなくなる。周りに追いつこうとしたがうまくいかず病院にて発達の検査を
する。診断は ASDだった。大学の支援室の配慮を受けつつ卒業。支援室との出会いが
大きく、発達のある仲間もでき聴覚障害の人と仲良くなりコミュニケーションの
取れない人たちとの関わりから新たな発見をする。就職はできず支援室の手伝いなどを
する。手伝いをしながら、支援室のツテで紹介してもらった会社でも働く(自分のペースで)。
【母親との距離】
近い存在 お母さん頼りなところがあった。母親のことを人としてちゃんと見られて
いなかったと思う。問題ありな親子関係だったかもしれないが、そういう関係が少し
変わったのは時間が経って自然と変化していった。他の人と関わることで
客観視できたのかもしれない。
叔父の結婚式の写真を見て今の自分の歳くらいの母の写真を見て初めて母親のことを
母親じゃない時を見ることができたことがキッカケで親離れ、変化していった。
【ふれあいルームの仕事をやろうかと思ったキッカケ】
現場に関わる人の話を聞くことが多く、勉強してきたことを還元できればと地元に
帰ってきた。しらさんちの手伝いをしているときにハートファームに参加する機会が
できた。その際に誘われ今のふれあいルームに勤めることになった。
【子供たちとの関わり方】
先生でも専門家でもない自分だが、子供のモヤモヤした気持ちのままでも
良い居場所として関わっていきたい。気楽に来られる居場所として、ふれあいルームを
利用してほしい。自分は 30 歳になってやれることが増え、気付き「やれるんだ!」
ということが嬉しい。ふれあいルームに来られてる子供たちが、
年相応に出来ないことがあっても、いつか出来るようになる、わかるようになる、
そんな喜びを子供たちとも共有していきたい。
参加者さんのお声
○ 最近は、子どものことよりも自分自身の生い立ちを言葉にすることが多く
なりました。自分を抱きしめ、受け止めることのできなかった幼少期を言葉に
することで、今、大人になった立場から、幼かった自分を受容できるように思います。
○ とても有意義な時間となり、自分を見直すきっかけをもらった気がします。
また次回参加させていただきます。ありがとうございました。
○ 子ども側から見た親への感想を聴きながら、私自身を振り返る事ができました。
自分も親になったら絶対自分の親みたいにはならないと思っていたのに、全くそうならず、
それどころか、おんなじ事をしている。子ども時代の記憶どこに飛んだのだろう。結局
子どもにおんなじこと、おしつけている〜 他人の事は客感的に見えるのに、我が子に
なると、本当に感情的になってしまいます。こうやって第三者的に自分をふりかえる事の
大切さを感じました。これってとっても大事ですね。この空間が本当に自分を
客観視できる場だと思いました。
5月の様子
[第18回]
参加者さん:25名
≪新潟県立柏崎特別支援学校アドバンス担当の
土田先生から話題提供をしていただきました≫
今の困り事、不登校児について。4月、5月子供もお疲れ時期です。
疲れつつも順調に通っている状態、個別に連絡、話を聞く事を大切にしている。
年間30日行かないと不登校児、少しの時間通える子は含まれない。不登校の理由
(学校調べ)ADに来ている子が話す不登校になる原因が違う。些細なことや、
勉強についていけない。起立性調節障害等。保護者は配布物の問題、欠席連絡を入れる負担。
担任との繋がり方が各々ちがう。学校の他に適応教室・ふれあいルーム・アドバンス・
フリースクール等知らない子が多い、学校側は教えない。
情報として伝えてあげればいいのでは?
昔より学校に行かなくてもいいが学習はしてほしいと感じている親が多い。
学習空白が長すぎると戻れない悪循環になる。数英は積み重ね、最初からやるしかない。
そこを自信持たせてやらせることが大切。学習支援が学校に戻る上で大切。不登校の子を見る
職員がいない、学校が多い。どんな先生がいるのかわからないから不安で行けない子もいる。
学校側も忙しく対応出来ない場合が多い。見える化で不安は払拭できるのではと提案は
している。アドバンスの子供たちの声を届けてみても、先生方にはあまり響かない、
自分事と考えてくれない。問題行動の子供は対処するが不登校の子には対処しない場合がある。
不登校を手厚くすると不登校児が増えるのでは?
学級担任と学年主任の考えが違う場合が多い。学校の中で安心できる人が
1人でもいればよい、もしくは外部との繋がりが重要だと思う。信用できる大人が1人、いれば
全然違うと思う。人との関係で傷ついた子は人との関係で回復することが大切です。
中学より高校にしっかり行けることが重要。外部とのチームで構築出来れば受験時等
やり取りが出来る。社会性をどこで身につけるか?勉強も本人がやる気になればいつから
はじめてもいい。色んな人と相談できる環境が必要。登校のきっかけになるように
学校での面談を設けて、付き添う場合もある。その子ひとり1人に寄り添う不登校児を持った
うえで情報をもらえる場が重要。学校だけで完結しなくていい。
ハートファームでお母さん同士経験談、情報共有してほしい。
参加者さんのお声
◯久々の参加でした。先生の話の中で「人とのトラブルは人との関わりの中で
解決する(※少しニュアンスが違うかも…)」という言葉が心に残りました。
いつも背中を押されるような気持ちになる会です。ありがとうございます!
◯皆さん同じ悩みを持った方達なので、とても話しやすく良かったです!
グループ分けも楽しくて良いと思います。今現在、不登校のお子さんを抱えている
方も自分なりに関わり方を考えていて凄いなと思いました!
◯様々な立場の方と意見を交わしたり、思いを話したりすることができる貴重な場なので、
今回も参加してよかったてす。土田先生のお話をお聞きし、共感したり、思い出したりする
ことが多く、色々と考えました。悩む子どもや保護者と学校や行政の思いがいまだ
うまく噛み合わないところも多くあります。だからこそ、このハート♡ファームにもっと
教育現場に携わる教職員、行政職員にも参加してもらえればと感じました。
年に一度でも、ハートファーム特別版!的な取り組みができたらなとも思いました。
◯本日も参加させていただきました。この会に参加することが自分の中で
ルーティン化しています。座談会の前の土田先生のお話、とても共感できました。
不登校児側の感想となりますが、今の時代フリースクールやふれあいルームなど
学校だけではない色々な外部との繋がりや先生と保護者、当事者の繋がりなど社会に
送り出すために何をすべきかこんなに親身に考えている先生がいることがありがたいと
思いました。私の時代に土田先生のような方がいたら、自分は今とは違う生活を
していたのではないか。とその当時のことなど思い出したりしました。今はいまで、
子供の特性や生きづらさ、行き渋りや抱えているものが違うのもよくわかり、
経験者側から何か伝えることが出来たらまたそれも自分の成長に繋がるのかな?など
考える機会にもなりました。貴重なお話、ありがとうございました!
4月の様子
[第17回]
参加者さん:15名
緊張を和らげリフレッシュするために、アイスブレイクを行いました。
始めに『ぞう・ぞうきん』をして笑いが出た後、グループ分け『おにぎりの具』で
自分の好きなおにぎりの具を呼び合い仲間探しをしました。ちなみに具は、
梅干し、たらこ、おかか、昆布でした。
その後グループにわかれ、フリートークをしました。
参加者さんのお声
○ 本日も参加させていただきました。
最初のゲーム、皆さん笑顔で笑い声も聞こえ和やかで楽しかったです。
グループでの座談も盛り上がっており、顔見知りの方も増えて毎回楽しみにしております。
また来月もよろしくお願いします。
○ 自分の思いを伝える、吐き出す!? どう言ったら良いのか難しいのですが、聞いてもらえる、わかってもらえる事で、本当に気持ちが前向きになります。参加していて自分を客感的に見れるようになってきた感じがします。自分の事は自分でよくわからない物ですが、こうやってお話しする中でなんとなく見えてくるように感じています。
○ 初めて参加しました。自分のことを誰かに聞いてもらうことが、こんなにも自分の力になるんだなということを実感しました。この年になると、自分のことについて腹を割って(まだ全てを出せてはいないと思いますが)しゃべることってあまりないと思います。ここではそれが保障されていて、誰も否定しない、それが安心感につながっていると感じました。
3月の様子
[第16回]
参加者さん:24名
≪不登校経験者でありこの会のスタッフでもある、
笹川悠さんから話題提供をしていただきました≫
内容をかいつまんでお伝えします。
【はじめに】
ほんとに着飾りたくなくて、黙ってしーんと聞かれるよりかは、皆さんと会話形式で
お話がしたい気分なので、話途中でも、質問とか気になったこととかあれば気軽に声を出して
いただいて大丈夫、なんなら寝ながら聞いてください。大役だと、いいことを言わなれば
いけない、皆さんの為にならなければいけないというプレッシャーを強く感じ過ぎる。ので、
自分になりきるために、適当な世間話を挟めたらいいなぁ。
と素の自分を出して語ってくれました。
【年代ごとに感じる自分】
~幼稚園時代
~小学時代
~中学時代
~高校時代
:今になっては居場所がないと感じていたのか、退園すると親に
ねだっては人の家に遊びに逃げていたような感覚に近いかなと思う。
:姉兄と比べられた記憶があり、心に焼き付いている。あえて短く一言で済ますと、
これが一番辛かったかもしれない。失敗はNG、間違いもNG、という理不尽を突きつけられているような感じ。
:部活でいざこざが起き、学校に行きづらくなった。とにかく現実世界で
人との関わりを持たなくなった。 校内でいじられまくった、クルクルの天然パーマに
猛烈に強いコンプレックスを抱く。このときは、生きずらい世界だ、この世は
全力で僕の敵役に徹しているのだなと思っていた。
行動はエスカレートしていくようになり、
思考を断ち切って無機物のように毛布に包まって過ごす、
真っ暗い部屋でただアニメだけを見漁る。摂取も最低限にした。
:周りからの視線がとにかく痛すぎた。独りぼっちでいるのに
耐えかね、どうにかトライしてみて頑張って知り合いや友達を作ろうとしたが、
全ては半端に終わってしまう。
【自分らしく、自然体で言える】
その子が一日の大半を過ごす場所では、その子が最大限「自然体」「自分らしく」(ポイント)
が振る舞える場所であってほしい。そのあとで、やる気や気付きが湧いたときに「気軽に」
トライできる、これが実践できる環境づくりを極力させてあげてほしい。
現時点での「できない」ことを肯定的に捉えてもらわないと、その先の「のびしろ」の部分が
永遠に見えてこないものだよなって思う。だから、
まずはできないことを認めてあげられることなんだなって思う。
【やりたくない、嫌なことは嫌だと言える】
「自然体」「自分らしく」を徹底、継続、維持をするために重要なのが、自分自身が
傷つけられる、本心でしたくない。というマイナスな印象を抱いているものには、極力
近づかないこと。勿論生きる 上で、大人になる上で経験しなければなれないことも、
生きていく上で避けては通れないことも有る。いかに上手な選択ができるか?わがままな
「やらない、しない」をどう見抜けるか??真っ向 から自分を脅かしてくる、打ちのめしてくるような敵役みたいなやつと一緒にいたら楽しくないって 思うのは正常なことで、
付き合っちゃ駄目だな、と。そこで我慢したら、進歩というものはポジティブ になって、
ようやく初めの一歩が踏み出せるんじゃないのかなってことが言いたくて。
「楽観的」っ ていうのは、そういう意味では最強な気がします。ここから未来志向は
生まれてくるのではないかな。自分みたいな人間なら尚更です。当たり前のようで、
意外と気づいてなかったことのような気がする。気分が落ち込んでる状態じゃ何もする気が
起こらなし、やったところで無駄だって意識しか 湧いてこないので、毎回毎回こうしようと
散々教えられてるはずなのに何でできないんだって、そのときもめちゃくちゃ思い悩んだ
記憶があります。でもここは人間としての限界で、ここはもう開き直った方がストレス
溜めないし、自分に素直になってあげる方がいいかな、遠ざけることの出来る勇気、
独りよがりさが大事だなと思った。
【今になって後悔していること】
幼少期時代を今になって振り返ると、上から怒られてるシーンしか頭に浮かんでこなくて、
そこから無意識的に「自我を出すこと自体がいけないこと」みたいなことが、
刷り込まれた面があるんじゃないかなって思う。中学校時代辺りからは自分で色々なことを
考えるようになり、そこで初めて歯車が既に噛み合ってないことに気づいた。
小さい頃から、分からないこととか、聞きたいこととかを、あれこれ尋ねたり、
気軽に頼らせてもらえる環境だったら良かったな。子どもたちの気持ちを代弁して言わせて
もらうと、その子の歩幅に合った道を示してほしいです。この年になって、やっと
「あなたのためを思ってやっている」って言葉が異常に染みるようになった。勿論、身勝手な
「あなたのため」は反吐が出るのでそこは弁えて控えていただきたいとは思う。
小さい頃は邪魔で耳障りな雑音でしかなかった、マジで鬱陶しかっただけの親の言動の
数々が、「今になって僕の中に生きてるかも」て、プラスに捉えられることが多くなった。
こういうところは、僕自身が大人に近づいてる証拠なんだと感じるところです。
だから、ごめんけど頼らせてってことは多くなりました。
「後天的に良くなることもある」って、そんな風なこともふわっと分かってもらえれば
これはそれでいいかな。一番注意してほしいことがあるとすると、身勝手な
「あなたのため」ばかりの当てつけで、
小さいときは何を信じていいか分からない子どもからしたら、
「親は神様同然なんだから黙ってそれらを受け入れる、何が何でも飲み込んで消化だ!」
って頑張って、それを常識と捉えて成長していくと思うんですけど、その中で
いらない言動ばかりを増やして、余計なものばっか飲み込ませて詰め込んでしまったのが
僕なのかなって感じはする。
最後に【好きな歌】~Creepy Nuts のびしろ~
できない自分も肯定してあげようと思えるそうです。
参加者さんのお声
○旅立ちの季節、みんなそれぞれに新しい世界へと巣立っていきます。
自分自身は何も変わらないようですが、今ある環境に慣れきってしまわないよう、
新鮮な気持ちを保って参りたいと思います。
○ 久しぶりに座談会に参加させて頂きました。日々の不安や悩みを話すことができ、
共感してもらえてとても有意義な時間でした。ありがとうございました。
○ 初回ということもあり、もう少し話せる場が欲しかったなとは思いますが、普通に
暮らしていたら関われないような方と交流出来たのには満足してます。
あとは人によっては難しいかもしれませんが、ある程度同じ悩みを持つ方でグループ分けを
して、ディベートのようなことも出来ればいいかなと素人考えながら思いました。
○ 悠さんのお話や周りの方の意見でもありましたが、自分の中にずっと溜め込み続けて
しまうのではなくて、いろんな方と交流してみることがやはり大事だと思いました。
そういった場や機会に自ら赴くことに難しさや苦手意識を感じる方もいるかとは思います。
けれど自分にとっての転機となったり、気づきへのきっかけになることも非常に
多いと感じています。私もそんな繋がりを求めてこの会に参加している節がありますので、
また今後も積極的にいろんな方とお話しできる時間を多く持てたら嬉しいです。
ありがとうございました。
○ 笹川さんの話を聞きたくて参加しました。年頃の若い人の感じかたや考え方が、
同じ年頃の頃の自分と重なるところもあり、興味深く拝聴しました。少しずつ成長している
自分を受け入れていること、夢をもって故郷を離れようとしている不安と希望を、
一生懸命話す姿に、感動しました。そして、その姿を微笑ましく、我が子を送り出すような
お気持ちでいるスタッフの皆さんに、なんだか私までありがたい気持ちになりました。
可愛がられている笹川さんはほんとうに幸せで、すてきな人柄だなあ、と思いました。
今回は、とても幸せな気持ちになりました。ありがとうございました!
○ どうしても、大人は先の心配ばかりして、こうしなきゃ、ああした方が良いとか、
大人目線で言ってしまう。子どもには子どもの思いや考えがあるのを、待てる気持ちは
大切なんだと改めて思うのですが、我が子と対面すると、やはり大人目線が先に出る。
親の取るべき行動や言動がわからなくなります。
でもこうやって話すことで客観的に見えることが多いですね。
○ 笹川さんの話を聞きながら、私はこどもの言葉に耳を傾けられているか、
自分の考えを押し付けていないか、と振り返ることができました。
○ 久しぶりに参加し、悠さんのお話が聞けたこと、みなさんと
共感し合う話ができたこと、とても充実した時間でした。また参加したいと思います。
ありがとうございました。
2月の様子
[第15回]
参加者さん:15名
ファシリテーター主導で「なんでもバスケット」を実施しました。
「眼鏡をかけている人」「今日車で来た人」「寝る場所が布団でなくベットの人」
「お風呂の時間が20分以上かかる人」「今日仏壇を拝んできた人」等、
最後は名指しで言われて終了でした。
状況を読み自分が座れそうな場所を見つける質問を考えて出す。
昔の遊びの中にはそんな知恵を使う遊びが多かったように感じるのは、高齢のせい
でしょうか?どれがいいとか言う議論をしたいわけではないのですが、
色んな体験がいかに大切なのかということを伝えたいのです。
その後質問カードを使い。自分の答えを伝え自己紹介をしてグループ内での
フリートーキングをしました。
参加者さんのお声
○ いつもヒントや元気をもらっています。ありがとうございます。
○ スタッフとして参加していますが、ここでは恥ずかしながら我が子の愚痴を多
く喋らせてもらっています。皆さんと対話をする中で、他人には適切な助言が
できている(と、思っている)のに、なぜ我が子には不適切な声掛けをしてしま
うのか?という謎が解けました。他人にはしないのに、我が子には無意識で親
の価値観を押し付けていたんだなと。大変スッキリしました!子供達がその人
らしくいられる事を応援したいと改めて思いました。
○ なんでもバスケットは、自分の性格丸出しでした。久しぶりに童心に帰って楽
しみました。なんか日常ではない感覚で、リラックスできました。人とお話しで
きることってとっても良いことですね。子どもたちにもこんな感覚味わっても
らえるといいなーと思いました。聞いてもらったり、自分の思いを受け止めて
もらったり 自分も親として右往左往してるなーて感じました。
○ 「自分自身の中にあるモヤモヤしている部分を声に出して話す」ただそれだけ
なのに、何故か心がスッキリする。肯定的に受け止めてもらうことができる環
境で、ただそれだけでいい。それがこの会の良さだと改めて感じました。ありが
とうございました
1月の様子
[第14回]
参加者さん:15名
今回の話題提供は、「絵本・蔵 松涛」(柏崎市学校町)の
渡辺 麻美(わたなべ まみ)さん。
絵本専門士・JPIC 読書アドバイザー・チャイルド心理カウンセラーの資格をお持ちです。
まずは、自己紹介をかねて、「はじめまして」の絵本の読み聞かせから入りました。
そして、「あっちゃん あがつく」 これは、私も持っています!子どもたち大好き絵本の一つ。
自己紹介の輪が広がりました。それからは、「どっちの手にはいっているか」
などなどたくさんの絵本の読み聞かせ、紹介をしていただき、聞いている大の大人も絵本の
世界、渡辺さんの魅力に引き込まれました。 最近の絵本はことばも多く、場面・場面に
感情があふれ出るようなもの、芸術的なものも多く、渡辺さん自身も、絵本を紹介させて
もらえると嬉しいとのことでした。 我が家の子どもたちは、「いないいないばああそび」
「三びきのやぎのがらがらどん」「すてきな三にんぐみ」とか好きでしたね。
なんで毎日こればっかり!と思ったものでした。最近、保育園、幼稚園(小学校でも!)を
まわると、読み聞かせに興味をもてない子、お話を聞けない子が増えたかなという印象です。
動画の時代なのでしょうか。子どもたちがたくさんの素敵な本に出会えると
いいなぁ、と思っています。
参加者さんのお声
○ 毎回いろんな方といろんな話をすることで気分転換や自分を客観的に
見ることができたり、他の方の近況や考え方を知ることで良い刺激になっています。
元気をもらえる会の存在がありがたいです。
○ 絵本って、素敵ですね。元気になりました。いろんなことを頭で考えながら
聞くってとても大事な事だと思いました。文字が少ない分じっくりと味わう事が
できるんですね。色んな方とお話ししながら、やはり我々が子どもだった時は、
便利な物は少なかったけど、その分色んな余裕があったなーて思いました。
今の子ども達の方がある意味生き辛いのかもしれないと思い巡らせました。
○ 久しぶりに参加しました。毎回自分の話をすれば、大人の皆さんからのいろいろな
アドバイスや考え方を聞くことが出来、皆さんのお話を聞けば、悩んでいるのは自分だけで
はないんだと気付かされます。毎回すごくありがたい経験をさせてもらっています。
○ 絵本と共に、始めて参加をさせていただきました。人の数だけ生き方があるという、
当たり前のことを改めて気付かされた時間でした。そして、私にとっても「絵本」に対して
また新たな視点を見つけた時間でした。この「気付き」が心を豊かにしてくれるのかな?
そんなことを思いながら、雪道帰りました。どうもありがとうございました。
12月の様子
[第13回]
参加者さん:19名
入り口で「しるらないカート」(プロジェクトアドベンチャージャパン発行:
その時その場で起きていることが、自分にとってどんな手触りの気持ち、感情なのか。
まだつかめていない自分の気持ちを生み出したり、掘り出していくためのツールと
して使うカード)の中から1枚、今の自分の気持ちに近い絵を選んでもらい
それ を自己紹介で使います。
アイスブレイクは久しぶりに童心に帰り「フルーツバスケット」をやりました。
バナナ・リンゴ・柿・みかんとフルールバスケットは全員席替え!!一回も鬼に
ならなかった方は1人のみでした。わいわいと楽しく心もほぐれ土田先生から
言語化のお話をお聞きしました。
「言語化」ということ
不登校や心身症の子どもたちと関わる中で、話を聞く、話をさせる
活動を大切にしています。初対面の時には、自己紹介カードのようなシートを
作っておき、書いてもらいます。
好きな教科嫌いな教科、食べ物、動画、テレビ、ゲーム、漫画、アニメ、色、
季節、動物、得意なこと苦手なことなどなど。そこから話題を広げて、
分からないものは一緒にその場で検索して調べます。この時に、なかなか自分のことが
書けない子がいます。「ない」と言う子もいます。自分の好き嫌いが分からない、
自己理解が低い状態です。基本姿勢は、とりあえず善悪の判断をせず受容、
傾聴します。不登校などの原因は、トラブル、いじめ、友達、担任、家庭等、
要因は様々。最近は「よく分からない」という子も増えました。気持ちを
代弁して言語化させることが大事です。 「腹も立つよね」「辛かったね」
マイナス感情を表現してはいけないと思っている子がいます。
そのマイナス表現も助け、感情を表現することが大切と伝えていきます。
マイナス表現は出さないと次のステップにはなりにくい印象です。悪の感情は
出し切らせます。担任の悪口も聞きます。時には「そうだそうだ」と言います。
でも批判や不満に同調しすぎず、巻き込まれないのも大事です。
原因追及、犯人捜しよりも今後を考えていきます。ただ、思春期は翻訳が必要で、
思いは言葉や行動と反対であることも多いです。私が大事だと思うことは、
子どもと周囲の子ども、大人の間の協力関係作り「つなぎ」です。あの先生、
こんな風に褒めてたよ、とかあの子が、すごいって言ってたよ、とか、共通の趣味とか
話が合いそうな人をつなぎます。また、「そうだよね~」「じゃあ、
こう考えてみたらどう?」等、あくまでも本人が決めているように思わせて
自己決定させていきます。
「自己否定は悪いことじゃない。でも、他者評価も入れて
みたら?」とやんわり伝えていきます。信頼関係を作って、一緒に学習し、
褒めていく中で次第に自己紹介が書けるようになっていきます。自分の長所短所を
始め、語れるようになると強くなります。自己選択、自己決定、自己理解。
大切な要素です。「自己肯定感」を上げて、チャレンジしてみる意欲をもたせるのも
必要ですが、自己肯定感については、またの機会に。
参加者さんのお声
○ 現在、不登校のお子さんを持つ親御さんや小児科の医師、小学校教諭など
様々な
立場の方からの視点や意見を交えながらお話しすることができました。
それにより自分が不登校だった時の気持ちにもより理解が深まり、今不登校になっている
子どもたちの状況も自分が不登校だった時とはまた微妙に異なってきていること感じて、
どういったサポートが必要とされているのかを見つめ直す良い機会になりました。
また定期的に参加して、いろんなお話をしていきたいと思います。
○ ミニゲームではみなさん声をあげて楽しそうにゲームをしていて誰か 1 人笑えば
笑顔が伝染しワイワイと打ち解けやすい空間になったと思いました。その後の座談会でも
沢山笑い声が聞こえ、明るい雰囲気でした。言語化のお話しも皆さんわかりやすいと
感じた方が多いのではないでしょうか。今回も有意義な時間でした。
○ 普段話すことのないモヤモヤしていた自分の経験や気持ちを聞き出してもらい、
それを否定せずに聞いていただけ、心が少しらくになりました。また、人に話せるように
なった自分の心の状態も知ることができたように感じます。話せる場所があること、
とてもありがたいです。子どもにもこんな場所があるといいなぁと思いました。
○ 色々な方とお話しができました、ここに来なければ知り合う事もなかった方々と
お話しを聞いたり聞いてもらったり感謝です。子供達の為に新たな法人の立ち上げを聞き、
子供達の行く場所が増える事をうれしく思います。
○ 本日はありがとうございました。現在、施設立ち上げ準備段階でありますが非常に
貴重なお話を聞かせていただき参加させていただいて大変勉強になりました。
子を持つ親としての立場としても、親側の思いもあると同時に子どもにも子どもなりの
価値観での気持ちや考えがあると再度気づかせていただきました。
作業療法士は人生という物語に一緒に寄り添いながら支援を行う専門職です。
子どもを中心とした関わる全ての方の物語に寄り添える支援をしていきたいと改めて
感じさせていただきました。
○ 不登校外来も、順調に育っています。
11月の様子
[第12回]
参加者さん:22名
アイスブレーク:加藤清正じゃんけん
(加藤清正・お姫様・虎のジェスチャーでジャンケ ン)2つのグループに
分かれました。 グループ対抗懐かしい「伝言ゲーム」を実施しました。
実は参加者の皆さんに体験ワーク を実施してもらいました。 始めの人が、
210 文字の文を覚え10人の人に伝言していきます。終わってから最後の方に
伝わった内容を発表してもらいました。 実は聞いて覚えた文は、
聞いた人の主観で次の人に伝わります。人間の記憶は機械のように
一字一句覚えて記憶することはできません。
覚えるためにはワーキングメモリー
(入って きた情報を頭の中で保持して、どの情報を覚えておけば
いいのか、どの情報は削除していい のかを整理する能力)が働きます。
◇ワーキングメモリーについて、
土田先生から説明をしていただきました◇
「学習が身につかない」「「すぐ忘れる」「一度に二つ以上のことができない」
「聞いてい ないようだ」ワーキングメモリの力は会話、読み書き、計算など
生活の中の困り感で現 れます。ワーキングメモリは、作業や動作に必要な
情報を記憶・処理する力。ワーキン グメモリは、前頭前野の海馬の働き。
入ってきた情報を脳内にメモしてどの情報に対応 すれば良いか整理して不要な
情報は排除。瞬時に適切な判断をする部分。これを食べた ら死ぬ、
逃げなければやられるような命に関わって必要であるかが基準。何度も情報を
入れると海馬は必要なのか?と誤解しやすい。学習したらその日の夜、
1 週間後、1 ヶ 月後に復習するのは効果的と言われているが・・・
ワーキングメモリは、学習机に例えら れる。入ってくる情報を机の上に
わかりやすく並び替え、必要なものは引き出しにしま い、いらない者はゴミ箱へ。
引き出しの中は長期記憶になる。この机の大きさがワーキ ングメモリの大きさ。
自分の机の大きさ以上のものが入ってくると並べきれずに落ち てしまう。
引き出しにもしまえない状態。長期記憶の引き出し内が整理されていると
取り出しやすい。ネットワークで結びついていたり、構造化されていたりすると
定着率も 高くなる。短期記憶を使って長期記憶が形成されるので、
短期記憶をいかに活用するか が長期記憶を効率よく増やす鍵!
参加者さんのお声
○今日は皆さんにお話を聞いて頂き、そして話を聞く事で心が少し軽くなりました。
また、我が子を支援してくれるかもしれない方々の存在を実際に目にした 事は私の中で
大きかったです。少し安心感を覚えました。今日は参加して本当 に良かったです。
ありがとうございました。
○伝言ゲームで皆さんが笑顔になりながら頑張って伝えようとしている姿が
とても微笑く、打ち解けられるミニゲームだったなと思いました。
○親の思い、経験者の気持ちについてお聞きでき、とてもよかったです。同じよう
に悩み、日々葛藤している方の存在や思いを共有できたこと。そして、不登校で悩む
子どものために、親のために力を尽くしてくださっている方の存在を知る ことができたと。大きな励みになりました。ありがとうございました。また、 参加したいと思います。
そして、フリースクールの情報、ありがとうございま す!不安だった来春に光を感じました!
○本日は貴重な時間を過ごすことができ、参加させていただき本当によかったと
思っています。皆さんのお話に共感したり、こちらの話に共感してもらったりが
嬉しかったです。また、子どもたちの為にたくさんの方々が親身になって、真剣に
取り組んで下さっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。また是非参 加させていただきたいと思います。ありがとうございました!
○ワーキングメモリー、自分もかなり心配です。でもそれを良い悪いでなく、受け 止める事が大切なんだと思いました。またいろんな気づきをありがとうござい ました♪
○みなさんの話を聞き、自分の話もする中で、共感してもらえることの嬉しさが ありました。2 回目だったので、まだ緊張しての参加になりましたが、早くみな さんと仲良くなり、もっと色々な話ができたらと思える会でした。参加できる 時には参加し、皆さんと色々な話ができたらと思います。ありがとうございま した。
10月の様子
[第11回]
参加者さん:20名
木沢にある花栄寺(曹洞宗鶏谷山)住職の九里悠禅さんから
話題提供をしていただきました。
①九里さんの生い立ち…
幼少期、障害のある子達と関わりながら育ったそうです。
②次女のお嬢さんのお話…
小2のときのいじめ、小5のときに不登校になったこと。
現在中学からはスムーズに登校していること。
③150年教育の核が変わっていないのでは…
【集約して教育→現代は違う】戦後とは違う学び、
学校に行きたくないことが普通だと感じるところはある。
④色々抱えてる子供達にお寺で気軽にご飯をたべませんか?…
「山寺においでよ」を行う。
参加するひとはそれぞれできることを出来る人がする。
月に一度から二度行っている。地域の方にも支えられて出来ている。
参加者さんのお声
○ 今日はありがとうございました。会では、色々な方の話を聞くことができ、
大変有意義な時間を過ごすことができました。子どもの居場所ができ、
親子の笑顔が増えるお手伝いができたらと考えています。また参加させていただきます。
○ 毎回色んな気づきがあります。今回九里さんのお話し聞いて、学校教育も
変わらないと行けないのかな〜と思ったり、どう変わったら良いのだろうかと
思いました。フリースクールで補える部分があるのではと思いました。
○ 「お寺においでよ」のお話しをもう少し詳しく聞きたかったです。この様な活動は
とても大切だと思いました。気兼ねなく行ける場所がどんどんできると良いですね。
フリースクールとても楽しみです。こどもが安心して行ける場所ができると良いです。
○ 最初のグループ分けで小グループに分かれましたが、他のグループの方とは
まったくお話できなかったので、もっといろいろな方と話してみたかったです。
来春オープンする
フリースクール一般社団法人CLASTについて
並木学院高等学校KCP学習センターの
大凛塾学習センター長の松本先生から説明をしていただきました。
Comfort(安心・安全な領域) Leaning (未知の領域)
And(そして)Stretching(気づきと学びの領域)
子ども達の居場所づくりを始めます。
詳しくはインスタでCLASTと検索してみてください!
9月の様子